セレンとは

セレンは人にとって必須の微量ミネラルの一種です。人間の体では自分で作ることができない為、食べ物から補う栄養素です。土壌や植物、水産物等に含まれるので、中国の克山地域やニュージーランド南島など、土壌中のセレン濃度が低い地域特有の病気は、セレン欠乏が原因であることが判明したように、その人の食生活の内容によって含有量と栄養状態が変わるミネラルの一つでもあります。土から得られる農産物、水産物、卵や肉といった畜産物などを適切に摂取すること、バランスの取れた食生活ができていれば、体重1kgあたりのセレン含有量は約250µgと推定されています。

セレンが不足すると

• セレンは、タンパク質と結合した形で様々な食品に含まれているため、通常の食事で不足する心配はありません。しかし、加工食品や菓子など、偏った食生活を続けている場合は注意しなければなりません。

セレンはどんな食べ物に多く入っていますか？

• 魚介類（カレイ、マグロ、カツオ、サバなど）
• 肉類（豚・鶏レバー・たまごなど）

セレンを摂りすぎるとどうなりますか？

• 食物から摂る場合は過剰摂取の心配はありませんが、サプリメント等に含まれることがあり、複数種のサプリメントを摂取している場合は注意が必要です。耐容上限量は350〜450㎍ですが、セレンだけを単独でサプリメントで補うのではなく、まずは食生活を管理し、食事から摂取するように心掛けてください。その上で、栄養学の観点から監修されているマルチミネラルとして摂取するようにするようにしましょう。セレンだけを摂取するというのではなく、土壌ミネラルとして意識し、野菜・畜産物・水産物をバランス良く摂取していくことが重要です。