ビタミンEとは
ビタミンEは、ビタミンの一種です。体の中で作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。
油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」のため、水洗いなどで失われる心配はありせん。油料理と合わせて摂ると、効率よく摂取できます。
ビタミンEの働き
- ビタミンEは生体膜を構成している、不飽和脂肪酸の酸化を防止します。強い抗酸化作用があり、細胞の老化やがんを防ぎます。
- 血液の流れを良くし、血行障害によって生じる肩こりや頭痛、冷え性の改善効果が期待されています。
- 性ホルモンの生成や分泌に関与します。
ビタミンEが不足すると
- 赤血球の破壊が進んだ結果起こる貧血を、溶血性貧血と言います。ビタミンEが不足すると、赤血球の膜が酸化して壊れやすくなり溶血性貧血を引き起こします。
- 動脈硬化などの生活習慣病や老化のリスクを高めます。
- 女性の場合、不妊や流産のリスクが高まると言われています。
ビタミンEはどんな食べ物に多く入っていますか?
- 油(ひまわり、サンフラワーなど)
- 種実類(アーモンド、松の実など)
- 魚介類(ウナギのかば焼き、ニジマスなど)
- 野菜類(かぼちゃ、赤ピーマンなど)
ビタミンEはこんな人におすすめ
- 肩こり、手足のしびれ、冷え性の方
- 妊娠を希望する方
ビタミンEを摂りすぎるとどうなりますか?
- 過剰に摂りすぎると、出血の危険性があります。
- 筋力低下や疲労、吐き気、下痢などが起きることがあります。
ビタミンEの豆知識
- 水溶性ビタミンであるビタミンCと一緒に摂ることで、抗酸化作用が上がります。
- ビタミンEは、更年期障害の症状(肩こり、手足のしびれなど)の改善に利用されています。更年期は女性ホルモンの分泌減少をはじめとし、ホルモンバランスが大きく変わる時期です。ビタミンEは、ホルモンを分泌する器官に多く含まれています。そのため、ホルモンの分泌を調節していると考えられています。
参考文献
- ◎上西一弘(2008)栄養素の通になる 第3版 女子栄養大学出版部 P.146〜151
- ◎中村丁次監修(2005)栄養の基本がわかる図解辞典 成美堂出版 P.80〜81
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