ビオチンとは
ビオチンは、ビタミンの一種です。
栄養素は基本的に食べ物から摂取する必要がありますが、人間の体内では、腸内細菌によりビオチンが作られています。
水に溶けやすい「水溶性ビタミン」ですが、食品中ではたんぱく質と結合した形で存在しています。そのため、分解されにくく壊れにくいビタミンです。ビオチン散0.2%(ビタミンH)として粉末の医薬品が有名ですので、皮膚科で処方されて見たことがあるという方も多いかもしれませんね。
ビオチンの働き
- 摂った食品の中に含まれる、糖質・たんぱく質・脂質がエネルギーになるまでの過程で働きます。
- カルボキシラーゼという酵素と共に働き、たんぱく質・脂質の合成などを行います。
ビオチンが不足すると
- 皮膚、髪などへの影響
ビオチンは、様々な食品に広く含まれています。また、腸内細菌によっても生成されるので、不足することはまずありません。しかし、抗生物質をよく飲まれる場合や長期間の下痢により腸内細菌のバランスが崩れ、産生量が少なくなることもあります。腸の健康が体の健康につながるという一つの例ですね。
ビオチンはどんな食べ物に多く入っていますか?
- レバー
- 大豆、納豆、卵
- 魚介類(カレイ、アサリなど)
- 種実類(ピーナッツ、アーモンド)
ビオチンを摂りすぎるとどうなりますか?
食事から摂りすぎる心配はありません。必要を上回る量を摂ると汗や尿として体の外に排出されるため、多く摂りすぎる心配はありません。一度にたくさん摂っても、体の中に貯えることができないので、毎日摂ることが重要です。
参考文献
- ◎上西一弘(2008)栄養素の通になる 第3版 女子栄養大学出版部 P.121〜125
- ◎中村丁次監修(2005)栄養の基本がわかる図解辞典 成美堂出版 P.96〜97
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2,160円(税160円)
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